うつ病、パニック障害を克服するまでの途 ー 全体の流れ ー

2023年12月4日

このサイトでは、管理人の体験をもとにした、うつ病、パニック障害を克服する方法を紹介しています。その方法はメイン記事で紹介していますが、ご覧になった方が短時間でわかるようポイントを整理し、方法としてまとめた形で紹介しています。

しかし、それだけではなかなか伝わらない部分もあるかもしれず、人によっては実際の体験をもとにしたものだろうか、などと疑念を持たれる方もあるかもしれません。

どのような経緯、段階を経て、どのような方法を体験し克服していったのか。それら実体験を紹介することも、参考になるところがあるかもしれない。

そのように思うところがあり、克服過程を「うつ病、パニック障害を克服するまでの途」と題して、病気を克服するまでに体験した一連の内容を、時系列に沿ってお話しすることにしました。

方法として整理された形ではなく、実際に体験した内容をそのままお話ししていくので、内容は多岐にわたり、長いお話しになることが予想されます。今後、記事を数回にわけてお話ししていきますが、お付き合いいただければ幸いです。

今回は最初の記事ということで、私が体験した病気の発症から克服に至るまでの全体の流れを、ざっと簡単に紹介したいと思います。次回以降の記事では、各段階の体験内容を詳しくお話ししていく予定です。

 

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発症から克服までの流れ

このサイトの私のプロフィールをご覧いただくと、診断を受けてから3年で病気を克服と書いています。もちろん偽りなどではないのですが、どの時点から起算するかという問題があります。

というのは、《診断》を受けてからと書いていますが、あるとき突然発症してすぐに病院で診断を受けたというものではなく、体の不調については随分と以前よりあったためです。

幼少の頃から転居、転校によって環境が変わることが幾度かあったのですが、そのたびに食事が摂れなくなるということが起きていました。周りに気を使いやすい性であったということもあります。また、この頃より手足が非常に冷たいという現象がありました。

あまり体は壮健な方ではなく、幾度かこのような波があったものの、それでも都度回復していたのですが、高校時代の後半頃から、回復しない状況に悩まされ始めました。食欲不振のほか、外出時の吐き気、体の倦怠感、肩や背中の筋の緊張などが慢性的に続くようになったのです。

大学に進学し環境も変わって心機一転、改善することを期待したのですが状況は変わらず、むしろ悪化していきました。他人が近くにいると息苦しさを感じるようになり、立ち眩みのようにふらつくこともありました。

体のほか心の変調も増していき、吐き気などで食事に支障があることから飲食店に入ることに不安を感じ、外出するにも不安を感じるようになりました。そして心の不安は体に緊張をもたらし、吐き気を強くしました。

さらには、将来への不安、過去の出来事への悔恨、悲しみなどの感情や想念が頭に常に満ちるようになり、無気力になっていきました。時には、怒りの感情が満ちることもありました。

心の状態の悪化に比例して体の状態もさらに悪化し、自らの意思とは関係なく突然、腕に緊張して力が入ったり、痺れたりするなどの現象が起こり、パニック障害も引き起こすようになりました。

自分の意思で自分がコントロールできない、自分が自分でなくなってしまうような不安に悩まされ、心も体も限界となって、抵抗はあったものの自宅近くの精神科の病院に駆け込んだのが大学2年のときです。このとき、不安障害、うつ病、パニック障害との診断を受けました。(発症から診断までの経緯はⅠ(→記事)でお話ししています。)

プロフィールにある《診断》とはこのことで、ここから起算して3年で克服したということになります。

診断を受けて以後、通院と投薬を続けるようになりました。薬は当初、一回につき3錠服用でしたが、だんだんと錠数が増えていき、かなりの錠数(9錠だったと記憶)を飲むようになりました。

この頃は病院には何とか通院していましたが、外出はほぼ不可能であり、大学へ通学することもできませんでした。このような生活がほぼ一年弱ほど続きましたが、少しずつ段階を踏んで外出できるようになり、通学のリハビリを行うなどして学生生活に復帰することができました。

上記の復帰には投薬によって症状を抑えていたこともあるのですが、薬を飲めば平常というわけではなく、無難に外食ができるまで回復しませんでした。また、症状は明らかに薬で《抑えている》という状態で、呂律がまわりにくくなるなどの副作用もあり、親からは就寝時に非常に大きな鼾をかいて心配され、体への負担を感じていました。

このような状況の転機として、通学できるようになって間もなく、大学に無料で利用できる診療所があることを知り、そちらに通院するようになったことです。このとき、意図せず医師の提案でかなりの減薬をすることになりました。しばらくこの減薬生活を続けたものの、症状が辛いため自宅近くの別の病院へ転院したのですが、この出来事は一つの転機となりました。(診断後の通院と投薬、リハビリの経緯はⅡ(→記事)でお話ししています。)

そしてターニングポイントとなったのが、大学3年の中頃(だったと記憶)のことですが、気功を始めたことです。偶々通りがかった公民館で行われていた気功教室に飛び込みで参加することになり、半信半疑で始めたのですが、半年かからずに他人との食事も行えるようになりました。ここから克服までの期間は、一年半ほどになります。

気功を通じて、幼少期から悩まされた食欲不振が改善し、手足の冷え、首や肩などの凝りや体の緊張が無くなるなどの効果を感じることができました。また、気という観点から自分の体に対する見方が変わり、体の使い方も変わりました。そして体がリラックスした状態がどのようなものなのか、体感としてわかるようになりました。

症状への感じ方も変わり、気功を通じて症状があるときの自分の気の状態や、それが引き起こされる要因についても自分の体を通じて徐々にわかるようになりました。症状を引き起こす気の状態には特徴があって、その状態を解消して症状に迅速に対応できる手段として、自らの呼吸を修得していくことにつながっていきました。(気功の体験の経緯はⅢ(→記事)、Ⅳ(→記事)でお話ししています。)

【作成中】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


著者・管理人:柊 基博(Hiiragi Motohiro)


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