息苦しさの克服に役立った方法について

2023年4月21日

病気のときに苦しんだ症状に、息苦しさがありました。呼吸が浅く早くなり、ゆっくり呼吸しようとしてもできず、息苦しくなるというものです。

息苦しく感じるため、息を吸おうとするのですが吸い込むことができません。十分に吐いていないからだと言われ、吐こうとするのですが吐くこともできません。

吸い込めないのでさらに息苦しく感じることになり、そのため心が不安と焦りに陥ってさらに呼吸が浅く早くなるという悪循環に陥ってしまうこともありました。

このほか、息を吐いた後にも胸に空気が残る感覚が続いたり、自分の呼吸が気になって常に意識が向いてしまうということもありました。

息苦しいという症状はよく耳にするもので、ご覧になられている方で、同じような体験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

病気を克服してから症状はすべてなくなりましたが、息苦しさについては、その原理と対処法に気づいた後、悩まされることがなくなりました

息苦しいと感じるときどのような状態に陥っているのか、そして克服するのにメイン記事のどの方法がおすすめなのか紹介したい思います。

息苦しいと感じるときの状態と対処法

息苦しいと感じるとき、どのような状態に陥っているのでしょうか。以下、自ら体験して気づいた内容をお話ししてみたいと思います。

まず、息苦しいと感じるときに自分がどのような呼吸をしているのか。先ほどお話ししたように、呼吸は浅く早い状態になっています。深くゆっくりした呼吸をしようとしてもすることができません。

ポイントは、このときどのように呼吸を行っているかということです。息苦しさを感じるとき、自分がどのように呼吸をしているか確認してみてください。

自らの体験からすれば、胸式呼吸であり、胸の上部で呼吸を行っていることがわかりました。

息苦しさから息を吸い込もうとするときに、懸命に肩をあげたり、胸を膨らませたりします。しかしこの方法では吸い込むことができません。なぜ息を吸い込むことができないのでしょうか。

この問題点と対処法に気づいたきっかけは、気功(易筋行気法)を体験したときのことです。気功の基本的な呼吸法として丹田呼吸があります。一般にもよく知られているので、ご存じの方もおられるかもしれません。

丹田呼吸の方法については、以下のメイン記事で紹介しているので詳細は割愛しますが、簡単にお話しすれば、丹田(臍下の一帯)に意識を置き、ゆっくり腹式呼吸するというものです。

そしてこの丹田呼吸のあり方と比べてみることで、息苦しいときどのような状態なのか、どのように呼吸をしているか自覚することができました。

浅く早い胸呼吸というのは、丹田呼吸のゆっくりした腹式呼吸とは逆のことをしています。また、丹田呼吸では意識を下腹部の丹田に置きますが、普段の自分の意識は常に否定的な想念、感情等で過熱した状態の頭など、体の高いところにあります。

そして丹田呼吸を行うとき、肩、腕、胸などの上体は自然にリラックスした形となります。試しにこれら上体に力を入れたまま腹式呼吸をしようとしてもできません。

丹田呼吸の逆ということは、気は頭の方へ上がっていき、上体はさらに緊張することになります。上体が緊張すれば固くなり、息を吸い込むことはできません。肩を上げたり、胸を膨らませたりすることは、この傾向を強くするだけなのです。

また、気が頭に上がるということは、丹田に無くなって体に循環しなくなることを意味します。さらに体の緊張は気の通りを悪くします。手足の冷えなど、他の症状をもたらすことにつながります。

息を吸い込むためには、肩を上げたり胸を膨らませたりするのではなく、呼吸法を変えなくてはならないということです。そして、気を丹田に下げるだけでなく、普段の逆の状態を改善するうえでも丹田呼吸は効果的だということです。

これらの気づきと丹田呼吸の方法をまとめたものが、以下のメイン記事になります。ご興味のある方は、ご覧いただけければ幸いです。

気を下げて丹田に入れることで症状を落ち着かせる方法
この記事では、管理人の体験から、うつ病、パニック障害の克服を「気」という視点でお話しします。うつ病、パニック障害のときに、なぜ丹田呼吸で「気を下げる」必要があるのか。その理由と方法をあわせて紹介しています。

さらにこのほか、管理人が自ら修得した呼吸法があります。修得した経緯は、以下のようなものです。

管理人は病気のときにパニック障害がありましたが、外出先などで発作は突然にやってきます。また、息苦しさや吐き気などの症状も、突然に強くなったりすることがありました。

丹田呼吸は優れた方法だと感じていますが、繰り返し行うことで効果が徐々に現れてくるものです。電車の中や外食中、人混みの中で症状が現れたとき、迅速かつ効果的に対処できる方法が必要です。

また、息苦しさのほか、上体の緊張、吐き気など気が上がる要因となる症状が複合して重なって、かなり気が上がりやすい状態にありました。

先ほどお話しした気づきの内容に加えて、これらの課題の解決を図りながら自ら修得したものが、以下のメイン記事で紹介している呼吸法になります。ポイントは、より効果的に気を丹田に下げることです。

なお方法はシンプルであり、いつでもどこでもできる方法です。体を動かすこともありません。ご興味のある方は、ご覧いただければ幸いです。

うつ病、パニック障害を克服する過程で修得した呼吸法
この記事では、管理人の体験から、うつ病、パニック障害を克服する過程で行った「呼吸法」を紹介しています。また、管理人が克服する過程で「自ら修得した呼吸法」についても触れています。

この呼吸法によって、息苦しいと感じるときであっても息を吸い込むことができるようになり、息苦しさに対処できるようになりました。そして、対処法を知っていることが心に安心感をもたらし、症状を気にすることがなくなり、やがて症状が消滅していったように思います。

今回の記事は、以上になります。

この記事をご覧になった方が、これらの対処法を紹介した記事によって、同様に息苦しさという症状から解放されることを願っております。ご覧いただきありがとうございました。


著者・管理人:柊 基博(Hiiragi Motohiro)


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