うつ病、パニック障害を克服するきっかけとなったエピソード

2024年10月19日

「うつ病、パニック障害を克服する何かきっかけとなったことはあるのか?」

このように思われる方もおられるかもしれません。管理人の場合、何かの出来事があって、ある日忽然と病気が無くなったというものではありません。しかし、克服した後から振り返って、転機となった出来事と思われるものはあります

そのエピソードを、以下にお話ししてみたいと思います。なお、メイン記事「うつ病、パニック障害で揺らがない心にする方法」(→記事)でもこの内容に少し触れました。

うつ病、パニック障害だったとき、ボランティア活動に参加したことがありました。小一時間ほど路上生活者にお弁当を配布する活動に、一度参加したというものです。

ボランティアに参加したのは気が向いたから、ということもあるのですが、以下のような思いがありました。

病気で不安の症状もあるからか、自分の状況に非常な不安を抱えていました。

「自分の心と体はどうなってしまうのだろうか」、「自分は元の状態に戻ることができるのだろうか」、「自分は将来、生きていけるのだろうか」、「自分は社会生活に復帰できるのだろうか」などです。

あるとき、このように考え方が「自分は……」「自分の……」といった自分中心となっていることに気がつきました。

人は誰しも自分が中心という部分はあると思いますが、その度合いが強くなって、この「自分は……」の世界で頭が埋め尽くされていると思ったのです。そして、このことが自分を中心とした重力のように、状態を非常に重くしているのではないか。

当時の管理人の状態は、確かに心も体も「主観的に超重量級」でした。

心は霞がかかったように暗く、ずしりと重い。体もだるく重い。昼間でも布団の上で横になっていることが多いという状態でした。

また、心が否定的な想念、感情で占められている、そのような自分の心の状態から、人の心というのは混沌として、何が湧いてくるかわからないものだと見做していました。そして、このような心を持つ人間という存在に対しても、どこか否定的な感情を持っていました。

これらのような状態で、ボランティア活動に参加しました。

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ボランティア活動を終えて、自分の心と体の体感の変化に気がつきました。それは活動から帰る途中の電車でのことです。

自分の心と体が、非常に軽い。そして心に否定的な暗さがなく、清々しい。

この体感の変化を受けて、次のように思いました。

これまで自分が心に対して持っていたイメージというのは本当なのだろうか?
根本的にずれているのではないか?

ボランティア活動は、他者のために行為をする、いわゆる「善行」にあたるものだと思います。そのいわゆる「善行」を行ったときの心と体の体感の変化を感じてみて、さらに次のように思いました。

人の心の性質というのは、根本的には「善」なのではないか

体感の変化を踏まえて直感的にそのように感じました。そうでなければ、これまで取れなかった心と体の重さが、これほど軽くなることはない。説明がつかないと思ったのです。

人によっては、悪いことをして快感を感じることもあると反論される方もあるかもしれません。しかしそのときの快感は、心に何らわだかまりを感じないものなのでしょうか。

上記の活動で得た体感には、そのようなものが一切ありません。つまり「純粋」なものだったと感じています。

他者のために行うことは良いと説く思想、宗教は多くあり、管理人も書籍で読んだことはありました。頭で理解し、それによって意識の変化もありましたが、上記の体感の変化で得たインパクトというのは、非常に大きなものでした。

この体験を機に症状が一気に全快した、ということではなかったのですが、この体験が根本的な克服に向かう転機となった。ずっと暗い底のほうを泳いでいたものが、明るい水面のほうに向かうきっかけとなった。振り返ってそのように思います。

このような体験を経て病気を克服し、その後、症状はまったく残らずに20年以上、過ごしてきています。再発や揺り戻しもまったくありませんでした。ご興味のある方は、本サイトで紹介している方法を、ぜひ参考にしてみてください。


著者・管理人:柊 基博(Hiiragi Motohiro)


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以下は、本サイトが公開している記事とその概要になります。記事をご覧になるときには、タイトル部分(青)をクリックしてください。

メイン記事

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この記事では、物事を積極的に解釈するポジティブシンキングよりも簡単に心を前向きにする方法として、管理人が行っていた方法を紹介しています。
《否定的暗示》から影響されないようにする方法
この記事では、管理人の体験から、日常に潜む《否定的暗示》がどのようなもので、それらの影響を受けなくする方法をお話ししています。
※特にメインとなる方法を紹介している記事には、色を付しています。

症状別記事

息苦しさを克服した方法について
この記事では、管理人の体験から、「息苦しさ」にどのように対処したのか、お話ししています。よく耳にする症状ですが、ポイントは呼吸の方法にあると思います。
食欲不振、吐き気、嘔吐恐怖を克服した方法について
この記事では、管理人の体験から、うつ病、パニック障害になる以前から悩まされた「食欲不振、吐き気、嘔吐恐怖」にどのように対処したのか、お話ししています。。
自律神経失調症を克服した方法について
この記事では、管理人の体験から、「自律神経失調症」にどのように対処したのか、お話ししています。ポイントは、体の不快な感覚をどのようして出すかにあると思います。
HSP(Highly Sensitive Person)の傾向を克服した方法について
HSPとは、他人の視線を過度に意識するなど「非常に感受性が強く敏感な気質を持った人」を指す言葉です。この記事では、管理人の体験から、どのように対処したのかお話ししています。
心と体の緊張を克服した方法について
この記事では、管理人の体験から、「心や体の力み、緊張」にどのように対処したのか、お話ししています。心と体の両面からのアプローチを紹介しています。
会食恐怖症を克服した方法について
この記事では、管理人の体験から、うつ病、パニック障害になる以前から悩まされた「会食恐怖症」について、どのような経緯と方法で克服したのかお話ししています。

克服過程の記事

うつ病、パニック障害を克服するまでの途 Ⅰ ー 診断を受けるまで ー
この記事では、高校生活の中盤から体調が変化し、大学進学後に発症して病院で診断を受けるまでの経緯についてお話ししています。
うつ病、パニック障害を克服するまでの途 Ⅱ ー通院、カウンセリングと投薬治療ー
この記事では、診断とその後の通院と投薬治療についてお話ししています。学生生活復帰へのリハビリ、減薬のきっかけとなった出来事、心理カウンセリング体験についてもお話ししています。
うつ病、パニック障害を克服するまでの途 Ⅲ ー 気功との出会い ー
この記事では、気功を始めたきっかけ、行うことで感じた体の変化などをお話ししています。気功との出会いと体験は、流れを大きく変える転機となりました。
うつ病、パニック障害を克服するまでの途 Ⅳ ー 気功と呼吸 ー
この記事は、気功の体験を通じて、症状があるとき体の気はどのように感じられたか。それに対処するためどのようにしていたのか。気功を体験し、自らの体を通してわかったことをお話ししています。
うつ病、パニック障害を克服するまでの途Ⅴ ー 波動水活用の顛末 ー
この記事では、MRA(MMRI)という機械で心身の波動を測定し、改善するための波動水を作製して飲むという体験がどのようなものだったのかお話ししています。

(克服過程の続きは現在、作成中です)

補助グッズの記事

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その他記事

Q&A
この記事では、メイン記事で紹介している方法の補足やその他の情報を、Q&A形式で紹介しています。内容は適宜、追加していきますので、ご参考いただければ幸いです。

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