息苦しさを克服した方法について

2024年10月19日

病気のときに苦しんだ症状に、息苦しさがありました。呼吸が浅く早くなり、ゆっくり呼吸しようとしてもできず、息苦しくなるというものです。

息苦しく感じるため、息を吸おうとするのですが吸い込むことができません。十分に吐いていないからだと言われ、吐こうとするのですが吐くこともできません。

吸い込めないのでさらに息苦しく感じることになり、そのため心が不安と焦りに陥ってさらに呼吸が浅く早くなるという悪循環に陥ってしまうこともありました。

このほか、息を吐いた後にも胸に空気が残る感覚が続いたり、自分の呼吸が気になって常に意識が向いてしまうということもありました。

息苦しいという症状はよく耳にするもので、ご覧になられている方で、同じような体験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

病気を克服してから症状はすべてなくなりましたが、息苦しさについては、その原理と対処法に気づいた後、悩まされることがなくなりました

息苦しいと感じるときどのような状態に陥っているのか、そして克服するのにメイン記事のどの方法がおすすめなのか紹介したい思います。

息苦しいと感じるときの状態と対処法

息苦しいと感じるとき、どのような状態に陥っているのでしょうか。以下、自ら体験して気づいた内容をお話ししてみたいと思います。

まず、息苦しいと感じるときに自分がどのような呼吸をしているのか。先ほどお話ししたように、呼吸は浅く早い状態になっています。深くゆっくりした呼吸をしようとしてもすることができません。

ポイントは、このときどのように呼吸を行っているかということです。息苦しさを感じるとき、自分がどのように呼吸をしているか確認してみてください。

自らの体験からすれば、胸式呼吸であり、胸の上部で呼吸を行っていることがわかりました。

息苦しさから息を吸い込もうとするときに、懸命に肩をあげたり、胸を膨らませたりします。しかしこの方法では吸い込むことができません。なぜ息を吸い込むことができないのでしょうか。

この問題点と対処法に気づいたきっかけは、気功(易筋行気法)を体験したときのことです。気功の基本的な呼吸法として丹田呼吸があります。一般にもよく知られているので、ご存じの方もおられるかもしれません。

丹田呼吸の方法については、以下のメイン記事で紹介しているので詳細は割愛しますが、簡単にお話しすれば、丹田(臍下の一帯)に意識を置き、ゆっくり腹式呼吸するというものです。

そしてこの丹田呼吸のあり方と比べてみることで、息苦しいときどのような状態なのか、どのように呼吸をしているか自覚することができました。

浅く早い胸呼吸というのは、丹田呼吸のゆっくりした腹式呼吸とは逆のことをしています。また、丹田呼吸では意識を下腹部の丹田に置きますが、普段の自分の意識は常に否定的な想念、感情等で過熱した状態の頭など、体の高いところにあります。

そして丹田呼吸を行うとき、肩、腕、胸などの上体は自然にリラックスした形となります。試しにこれら上体に力を入れたまま腹式呼吸をしようとしてもできません。

丹田呼吸の逆ということは、気は頭の方へ上がっていき、上体はさらに緊張することになります。上体が緊張すれば固くなり、息を吸い込むことはできません。肩を上げたり、胸を膨らませたりすることは、この傾向を強くするだけなのです。

また、気が頭に上がるということは、丹田に無くなって体に循環しなくなることを意味します。さらに体の緊張は気の通りを悪くします。手足の冷えなど、他の症状をもたらすことにつながります。

息を吸い込むためには、肩を上げたり胸を膨らませたりするのではなく、呼吸法を変えなくてはならないということです。そして、気を丹田に下げるだけでなく、普段の逆の状態を改善するうえでも丹田呼吸は効果的だということです。

これらの気づきと丹田呼吸の方法をまとめたものが、以下のメイン記事になります。ご興味のある方は、ご覧いただけければ幸いです。

気を下げて丹田に入れることで症状を落ち着かせる方法
この記事では、管理人の体験から、うつ病、パニック障害の克服を「気」という視点でお話しします。うつ病、パニック障害のときに、なぜ丹田呼吸で「気を下げる」必要があるのか。その理由と方法をあわせて紹介しています。

さらにこのほか、管理人が自ら修得した呼吸法があります。修得した経緯は、以下のようなものです。

管理人は病気のときにパニック障害がありましたが、外出先などで発作は突然にやってきます。また、息苦しさや吐き気などの症状も、突然に強くなったりすることがありました。

丹田呼吸は優れた方法だと感じていますが、繰り返し行うことで効果が徐々に現れてくるものです。電車の中や外食中、人混みの中で症状が現れたとき、迅速かつ効果的に対処できる方法が必要です。

また、息苦しさのほか、上体の緊張、吐き気など気が上がる要因となる症状が複合して重なって、かなり気が上がりやすい状態にありました。

先ほどお話しした気づきの内容に加えて、これらの課題の解決を図りながら自ら修得したものが、以下のメイン記事で紹介している呼吸法になります。ポイントは、より効果的に気を丹田に下げることです。

なお方法はシンプルであり、いつでもどこでもできる方法です。体を動かすこともありません。ご興味のある方は、ご覧いただければ幸いです。

うつ病、パニック障害を克服する過程で修得した呼吸法
この記事では、管理人の体験から、うつ病、パニック障害を克服する過程で行った「呼吸法」を紹介しています。また、管理人が克服する過程で「自ら修得した呼吸法」についても触れています。

この呼吸法によって、息苦しいと感じるときであっても息を吸い込むことができるようになり、息苦しさに対処できるようになりました。そして、対処法を知っていることが心に安心感をもたらし、症状を気にすることがなくなり、やがて症状が消滅していったように思います。

今回の記事は、以上になります。

この記事をご覧になった方が、これらの対処法を紹介した記事によって、同様に息苦しさという症状から解放されることを願っております。ご覧いただきありがとうございました。


著者・管理人:柊 基博(Hiiragi Motohiro)


Sponsored Link

以下は、本サイトが公開している記事とその概要になります。記事をご覧になるときには、タイトル部分(青)をクリックしてください。

メイン記事

うつ病、パニック障害で揺らがない心にする方法
この記事では、管理人の体験から、うつ病、パニック障害の症状で揺らぐことのない心の土台を作る「意識づけの方法」を紹介しています。完全に克服する上で、特に重要なポイントだと考えています。
気を下げて丹田に入れることで症状を落ち着かせる方法
この記事では、管理人の体験から、うつ病、パニック障害の克服を「気」の視点でお話しします。症状があるときの体の気はどのような状態で、なぜ気を下げる必要があるのか。気づきと対処法を紹介しています。
うつ病、パニック障害を克服する過程で修得した呼吸法
この記事では、管理人の体験から、病気を克服する過程で自ら修得した呼吸法について、試行錯誤しながら得た気づきや行う上でポイントとなる部分など紹介しています。この呼吸法が克服に果たした役割は大きいと感じています。
《内》と《外》という意識を利用して症状を除く方法
この記事では、管理人の体験から、《内》と《外》という意識を利用して症状を除いた方法を紹介しています。意識のみでなく、体感を組み合わせて行う方法です。
ポジティブシンキングよりも簡単に心を前向きにする方法
この記事では、物事を積極的に解釈するポジティブシンキングよりも簡単に心を前向きにする方法として、管理人が行っていた方法を紹介しています。
《否定的暗示》から影響されないようにする方法
この記事では、管理人の体験から、日常に潜む《否定的暗示》がどのようなもので、それらの影響を受けなくする方法をお話ししています。
※特にメインとなる方法を紹介している記事には、色を付しています。

症状別記事

息苦しさを克服した方法について
この記事では、管理人の体験から、「息苦しさ」にどのように対処したのか、お話ししています。よく耳にする症状ですが、ポイントは呼吸の方法にあると思います。
食欲不振、吐き気、嘔吐恐怖を克服した方法について
この記事では、管理人の体験から、うつ病、パニック障害になる以前から悩まされた「食欲不振、吐き気、嘔吐恐怖」にどのように対処したのか、お話ししています。。
自律神経失調症を克服した方法について
この記事では、管理人の体験から、「自律神経失調症」にどのように対処したのか、お話ししています。ポイントは、体の不快な感覚をどのようして出すかにあると思います。
HSP(Highly Sensitive Person)の傾向を克服した方法について
HSPとは、他人の視線を過度に意識するなど「非常に感受性が強く敏感な気質を持った人」を指す言葉です。この記事では、管理人の体験から、どのように対処したのかお話ししています。
心と体の緊張を克服した方法について
この記事では、管理人の体験から、「心や体の力み、緊張」にどのように対処したのか、お話ししています。心と体の両面からのアプローチを紹介しています。
会食恐怖症を克服した方法について
この記事では、管理人の体験から、うつ病、パニック障害になる以前から悩まされた「会食恐怖症」について、どのような経緯と方法で克服したのかお話ししています。

克服過程の記事

うつ病、パニック障害を克服するまでの途 Ⅰ ー 診断を受けるまで ー
この記事では、高校生活の中盤から体調が変化し、大学進学後に発症して病院で診断を受けるまでの経緯についてお話ししています。
うつ病、パニック障害を克服するまでの途 Ⅱ ー通院、カウンセリングと投薬治療ー
この記事では、診断とその後の通院と投薬治療についてお話ししています。学生生活復帰へのリハビリ、減薬のきっかけとなった出来事、心理カウンセリング体験についてもお話ししています。
うつ病、パニック障害を克服するまでの途 Ⅲ ー 気功との出会い ー
この記事では、気功を始めたきっかけ、行うことで感じた体の変化などをお話ししています。気功との出会いと体験は、流れを大きく変える転機となりました。
うつ病、パニック障害を克服するまでの途 Ⅳ ー 気功と呼吸 ー
この記事は、気功の体験を通じて、症状があるとき体の気はどのように感じられたか。それに対処するためどのようにしていたのか。気功を体験し、自らの体を通してわかったことをお話ししています。
うつ病、パニック障害を克服するまでの途Ⅴ ー 波動水活用の顛末 ー
この記事では、MRA(MMRI)という機械で心身の波動を測定し、改善するための波動水を作製して飲むという体験がどのようなものだったのかお話ししています。

(克服過程の続きは現在、作成中です)

補助グッズの記事

うつ病、パニック障害でツライカラダにおすすめのグッズ
この記事では、管理人がうつ病、パニック障害だったとき、心と体の負担軽減のため実際に使用したグッズを、体感した効果とともに紹介しています。

関連記事

「自分」や「人間」に対する認識の変化がもたらした影響
病気を克服する前後で変わったこととして、「自分」と「人間」に対する認識の変化が挙げられます。その変化がどのようなもので、否定的な影響がどのように除かれたのか、お話ししています。
うつ病、パニック障害を克服するきっかけとなったエピソード
「うつ病、パニック障害を克服する何かきっかけとなったことはあるのか?」 この記事では、克服に向かうきっかけとなる意識の変化をもたらしたエピソードを紹介しています。
気を下げる意識の置き方:藤平光一著「中村天風と植芝盛平 氣の確立」から
この本では意識の置き方が紹介されていますが、管理人が克服する過程で得た気づきと共通性があるように感じられました。呼吸法を行う上でも参考になると思い、紹介させていただきました。
心を根本からポジティブに転換する方法:中村天風氏のエピソードから
「不安や恐怖の想念ばかりで心をポジティブにする要素は何もない。」この記事では、中村天風氏のエピソードをもとに、こうした否定的な心を根本からポジティブに転換する方法を紹介しています。
愛を意識することで胸の気の滞りを解消するという体験をした
胸のあたりの不快な症状に対して、愛を意識するようにしたときに身体の気の流れが変わって、改善に効果を感じたというお話しを紹介しています。
うつ病、パニック障害で心を揺らがなくする意識づけの元ネタについて
この記事では、「うつ病、パニック障害で心を揺らがなくするために」の記事で紹介した意識づけの方法に関して、影響を受けた元ネタの内容を要約したものです。神道などの内容を含みます。
気功と神道における気の体感の違いについて
この記事では、管理人が克服する過程で体験した気功と神道の修練に関連して、管理人の体験をもとに気功と神道、この両者の気の体感の違いをお話しします。

その他記事

Q&A
この記事では、メイン記事で紹介している方法の補足やその他の情報を、Q&A形式で紹介しています。内容は適宜、追加していきますので、ご参考いただければ幸いです。

現在公開している記事は、以上になります。