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抗不安薬

抗不安薬は、脳神経に作用し、不安、緊張を和らげる薬です。


日常生活に支障が出るほど、不安や緊張が強い場合に処方されます。


うつ病の治療としては、抗うつ薬を補強する形で、併用して処方されることがほとんどです。


睡眠時の緊張を緩和させる事から睡眠薬として利用されたり、症状によっては内科などでも処方され、手術の麻酔用として使われるなど、応用範囲の広い薬でもあります。


一般に、抗不安薬は、うつ病を根本的に治すという効果はありません。


平たく言えば、日々の不安感をその場しのぎで解消するものです。


あくまで、抗うつ薬の補助的な役割を担うものということを理解した上で、使用するという姿勢が大切だと思います。


セルシン

セルシン

特徴

セルシンは日本で1964年に認可された薬ですが、その薬効の高さから、かなり長い期間、抗不安薬の主要薬として支持されてきました。

精神科医だけではなく、内科医の手術の麻酔用、整形外科医が、腰痛や肩こりを抱える患者などに処方するなど、応用範囲も広い薬です。

ポピュラーな抗不安薬としての地位を確立し、薬の効能を表す基準として使用されることがあります。

セルシンの抗不安作用は安定剤の中でも比較的強く、鎮静催眠作用も安定剤の中でトップクラスと言われています。

副作用

安全性が高く、副作用はあまり見られませんが、眠気、ふらつき、けん怠感、脱力感などが現れることがあります。

また、セルシンを始めとするベンゾジアゼピン系の抗不安薬は、服用期間が長期にわたると、依存してしまうことがあり、セルシンがないと不安になるという症状が起きることもあります。

注意事項

セルシンは、非常に安全性が高く、長年に渡って使用され続けられているので、臨床データも豊富です。

そのため、抗不安薬の中でも、かなり安心して服用できる薬であると思われます。

ただし、前述のように、セルシンに長期間頼りきってしまうと、依存症を起こす可能性があるので、この辺りは注意が必要だと言えるでしょう。


デパス



特徴

デパスは1984年に発売となった代表的な抗不安薬です。

日本の抗不安薬はセルシンがずっと主流であったのが、その地位をデパスがとって変わることになりました。

したがって、現在、日本で最もポピュラーな抗不安薬は、デパスです。

デパスはリラックス系の神経に作用して、気持ちを落ち着ける作用があり、睡眠作用、抗うつ作用も兼ね備えています。

そのため、うつ病治療では、抗うつ薬の補強、睡眠導入剤の補強と、幅広く処方されます。

うつ病以外でも、女性の更年期障害によるイライラ感の緩和などにも処方例があります。

また、デパスは心身の緊張を緩める働きもあるので、高血圧症、胃・十二指腸潰瘍といった心身症、さらには、肩こりや腰痛などにも効くと言われます。

このように、幅広い分野で応用されているというのが、デパスの大きな特徴です。

副作用

セルシン同様、安全性が高く、副作用の心配はあまりありませんが、眠気、ふらつき、けん怠感、脱力感などが現れることがあるのは、セルシンと同じです。

また、デパスは筋弛緩作用があるため、筋力の落ちている高齢者の方は、転倒などの危険性があります。


注意事項

デパスは効力が高いと同時に、非常に安全性の高い薬でもあります。

そのため、医師・患者両者からの支持が高く、正しい服用をしている限り、ほとんど問題が起こるはないと思われます。


レキソタン



特徴

レキソタンもベンゾジアゼピン系と呼ばれる抗不安薬です。1977年に日本で認可されました。

抗不安薬の中でも、トップクラスの抗不安、鎮静作用があり、不安感や興奮状態、イライラ感を鎮めます。

また、レキソタンには筋緊張緩和作用もあるので、肩こりなどにも処方されることがあるようです。

レキソタンの大きな特徴としては、他の抗不安薬と比べて、服用後の眠気が比較的弱いという点があげられます。

そのため、日中に不安になったときに、すぐに安心して服用できるというメリットがあります。

副作用

レキソタンも、安全性の高い薬で、副作用もあまりありませんが、眠気、ふらつき、けん怠感、脱力感などの症状が出ることがあります。

また、上述のように、抗不安薬全般に言えることですが、依存を招く恐れがあります。

眠気は比較的出にくいとは言われていますが、強い眠気を催す例もあるので、注意が必要です。

注意事項

現在最もポピュラーな抗不安薬は、デパスですが、レキソタンもデパスに負けないくらい、支持が高い薬です。

特に、眠気が出にくいのが非常に大きなメリットで、パニック障害の頓服薬としても活躍しています。

ただ、やはり注意しなければいけないのは、薬に対する依存を深めないということになると思います。

レキソタンは服用したことがありますが、それなりの効果はありました。

副作用も全くありませんでした。

劇的な効果というものはありませんでしたが、日中に、少し気分が落ち着かないときなど、頓服的に服用し、次第に落ち着いてくるという感じです。

眠気を伴わず、安全性も高いので、比較的気楽に服用することができ、抗不安薬のなかで非常に優れた薬ではないかと思います。



メイラックス



特徴

メイラックスもベンゾジアゼピン系と呼ばれる抗不安薬です。1989年に発売されました。

メイラックスもリラックス系の神経に働きかけて、不安感や興奮状態を鎮静化しますが、上記3種の薬と大きく異なるのは、作用時間が長いことです。

約24時間持続すると言われているので、1日1回の服用で済みます。

作用時間が長いことから、他の抗不安薬に比べ、依存度が低く、減薬する際も、減量するに応じて、体内濃度が低下するため、依存度をコントロールしやすくなるため、離脱症状も起きにくいとされています。

また、メイラックスは、ベンゾジアゼピン系の薬の中でも、特に穏やかな鎮静・催眠作用をもち、精神的な不安・緊張によるさまざまな症状に用いられます。

安心して眠れるように、睡眠導入剤と一緒に服用することもあります。

副作用

メイラックスも安全性は高いですが、眠気、倦怠感、口やのどの渇き、吐き気、発疹、動悸などが起こることがあります。

ただ、重篤な症状はまれです。

注意事項

メイラックスが依存度が低いというのは、デパスなどは即効性があり、作用が短時間なので、頻繁に服用してしまう危険性があるのに対し、メイラックスは長時間作用するので、頻繁に服用することはまれであるからです。

ただ、依存度が低いといえども、大量に服用してしまうと、かえって、メイラックスがないと不安になる傾向が強いので、注意しなければいけません。

これは、メイラックスに限ったことではないですが、やはり、医師の指示の元、服用することが大切でしょう。

私が初めて心療内科にかかった時に、睡眠導入剤と一緒にメイラックスを処方されました。

これは、睡眠導入剤の効用なのか、メイラックスの効用なのか分かりませんが、服用した翌日に、劇的にうつの症状が改善されました。

多少の怠さはあったのですが、その怠さが心地よく、ほぼ1日心地よさが続きました。

しかし、毎日服用し続けていくうちに、その心地よい気怠さがなくなりました。

この辺りの原因ははっきりしません。

ただ、数ヶ月の間でも、気分が穏やかになったのは、メイラックスの効果はあったのではないかと思います。

そして、それに頼りすぎるよくないということ。

主治医の先生は、土日くらいは、睡眠導入剤とメイラックスを抜いて、寝る訓練をしておいた方がよいと言われていましたが、私はその忠告を実行しませんでした。

どの薬も同じですが、やはり、医師の指示には従い、薬に依存しないことが非常に大切だと思います。

現在、私はジェネリック医薬品のメデタックスという薬を服用しています。



ワイパックス



特徴

ワイパックスもベンゾジアゼピン系と呼ばれる抗不安薬です。1978年に日本での販売が始まりました。

穏やかな鎮静作用と軽い催眠作用があり、筋弛緩作用もあります。

脳のリラックス系の神経に働いて、不安を取り除き、気分を落ち着かせます。

自律神経失調症などの不安を解消し、パニック障害による発作止めとしても、かなりの効果を発揮します。


副作用

ワイパックスも副作用が少なく安全性が高いですが、軽い眠気、倦怠感、運動反射能力の低下、食欲不振、口やのどの渇き、吐き気、発疹などの過敏症状などが起こることがあります。

また、ベンゾジアゼピン系の例にもれず、大量服用を続けると、依存性を生じ、ワイパックスがないと、不安になったり眠れなくなったりすることがあります。

長期にわたって服用を続け、突然中止すると、離脱症状が現れることもあります。


注意事項

軽い眠気を催すため、人によっては注意力が散漫になったり、眠くなったりする場合があります。

ワイパックス服用後は、車の運転や危険な作業を控える方が無難です。

医師の指示をしっかり守って服用することが大切なのは言うまでもないですが、それによって、大きな問題が発生する可能性も軽減されます。

また、他の抗不安薬と同じように、依存症には気をつけるべきです。

服用中止する場合も、医師の指導の元、きちんと減量をすれば、離脱症状も防ぐことはできるので、医師の指示はしっかり守ることが大切です。

引っ越しに伴い、レキソタンからワイパックスに替えられ、服用したことがあります。

副作用はなかったものの、特に目立った効果も感じられませんでした。

それでも、主治医の指示で、約1年以上、服用し続けました。

小康状態が続いていたので、それなりに効果はあったのかもしれません。

ただ、レキソタンよりは、効能面で劣る気がします。

一概には言えませんが、レキソタンで間に合うなら、特にワイパックスにする必要はないかと思います。



セディール(タンドスピロンクエン酸塩)

セディール

特徴

セディール(タンドスピロンクエン酸塩)は、抗不安薬のなかで最新の薬です。

従来のベンゾジアゼピン系とは異なる薬で、脳内セロトニンの作用部位を選択的にブロックすることで、不安や焦り、睡眠障害などの症状を改善します。

ベンゾジアゼピン系の薬は、依存や耐性がつきやすいということから、それを避けるために開発された薬です。

副作用

重い副作用は少なく安全性は高いですが、ねむ気やふらつき、頭痛、動悸、吐き気、食欲過多、皮膚の発疹、かゆみなどの症状が現れることがあります。

また、まれに肝障害が現れることがあるので、その場合は要注意です。

注意事項

上述の通り、従来のベンゾジアゼピン系の薬の欠点であった、依存や耐性がつきやすいという特徴を改善するために開発されたという経緯があります。

そのため、ベンゾジアゼピン系の薬で問題であった離脱症状を引き起こしやすいという点は改善されていますが、反面、ベンゾジアゼピン系のような即効性はなく、効果発現までには約2週間程かかるという欠点があります。

また、効果のほども、ベンゾジアゼピン系の薬より穏やかであるという声もあります。

ただ、従来のベンゾジアゼピン系の欠点を改善するものとして、セディール(タンドスピロンクエン酸塩)を抗不安薬の主流とするのが、医学界の流れのようです。

セディール(タンドスピロンクエン酸塩)は、私が現在服用している薬です。

服用していないときと比べて、大分不安感は薄れたように思います。

副作用も特にありません。

ただ、セディール(タンドスピロンクエン酸塩)が効かないという人も結構いるようです。

従来のベンゾジアゼピン系の薬の欠点であった、依存や耐性がつきやすいという点が改善されているので、セディール(タンドスピロンクエン酸塩)で効果があり、副作用もなければ、セディール(タンドスピロンクエン酸塩)一つで抗不安薬は十分であると言えるかと思います。


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